建築知識2009年8月号「ピカイチ!メーカーの主張」より
長期優良住宅にも即対応
利用者重視の商品開発
ユーザー視点に立つ重要性
茨城県つくば市に本社を置くインテグラルは、大規模なシステムインテグレーションから各種ソフト開発、ウェブシステム構築まで幅広く展開するソフトメーカー。建築分野では、耐震診断ソフト「ホームズ君」シリーズで知られている。
「ホームズ君」が支持を集めている理由として、誰でも簡単に耐震診断できる操作性、建築の素人である建築主にも説明しやすいビジュアル化された帳票類、さらに、コストパフォーマンスの高い価格設定や、操作指導まで行うアフターフォローなどが挙げられる。
ソフトが多くのユーザーから支持されるためには、つくり手が「現場」を深く理解し「ユーザーが求めるもの」を確実にとらえなければならない。実際、同社は、ユーザー視点に立った製品づくりを「事業活動の原点」として掲げ、開発・販売・アフターサービスに至るまで一貫してこの考えを徹底させている。
メーカーには責任がある
「ホームズ君の販売は、代理店を使わない直販が主体です」。そう語るのは同社社長の柳澤泰男氏。「代理店を使えばもっと売れたかもしれませんが当社では直販を選びました。直販を通じてお客様の声を聞き、それを迅速かつ敏感に製品に反映させたかったからです」。
また、導入後の操作指導や電話サポートにも大きな力を注いでいる。購入された製品は、ユーザーがきちんと使えるようになるまでサポートするのがメーカーの責任と考えているからだ。しかも、ただ「使える」だけではなく、背景にある法規や業界動向も理解したうえで正しく使ってもらうことを重視。そのため、建築法規や業界動向などに関する無料セミナーもたびたび実施している。
「サポートセンターには年間5千件以上の問い合わせがあります。そのなかには、商品開発につながるヒントが多数含まれているんですよ」(柳澤氏)。
さらに、法令に適合しているかどうかを判断するソフトを提供する側の責任として、信頼性確保のため第三者機関のプログラム認定を積極的に取得している。
「ソフトウェアは、そのソフトウェアに携わった者の哲学を忠実に反映する」とは柳澤氏の言葉だが、まさに「ホームズ君」には、ユーザーの立場に立つインテグラルの思想がストレートに反映されているといえそうだ。
法改正に対応し続ける
同社では、6月に施行された「長期優良住宅普及促進法」に対応し、特に難度が高い「耐震等級2」と「省エネ対策等級4」を計算できる「ホームズ君構造EX」を法律の施行前から販売している。秋には住宅履歴をウェブ上で管理できるサービスの提供や、木造3階建て住宅の構造計算が可能な新ソフトの発売を予定している。今後も法改正に対応した新製品開発に着手していく方針だ。
「長期優良住宅については10月からセミナーを開始する予定です。また新製品は、つくるからには業界一使いやすい構造計算ソフトを目指します。どうぞご期待ください」(柳澤)。
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