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2011年9月22日


日刊木材新聞に、弊社開発センターの記事が掲載されました。

2011年9月22日 日刊木材新聞(8面)

新・開発センターがつくばに完成
インテグラル

インテグラル(茨城県つくば市、柳澤泰男社長)が建築を進めていた新・開発センターがつくば市内に完成した。この建物は木造3階建て、延べ床面積377.42平方メートルの規模で、木造3階建てエコオフィスのプロトタイプとして建設された。「公共建築物等木材利用推進法」も施行され、従来の木造2階建ての技術でなるべく広い空間が取れることや、坪単価60万円以下ででき、一般の工務店も中規模木造の世界に参入できることを示したかった」と柳澤社長はその意義を語った。

木造3階建てエコオフィスのプロトタイプに

同社は木造の構造計算ソフトなどの開発を行っている会社で今年設立25周年を迎えた。

新・開発センターの建設に際しては、当初は8.5メートルを飛ばすために梁せいが大きくなり、特殊材の使用や加工も通常のプレカットではできなくなるなどコスト高になることことから、これを辞退。通常の2階建てで使用する部材や加工技術を使い、柱はあるものの、事務所としての使用では問題なくコストを低減できる仕組みとして「つくば木造・木質化エコプロジェクト」に取り組んできた。

構造は軸組工法でタナカのSSマルチ金物工法(プレカットは三ツワ)を採用した。床は24ミリの合板の上に55×45ミリの根太を敷き、配線スペースを確保、その上に12ミリ合板を捨て張りした。軒高を8.9メートルに抑え許容応力度設計の詳細設計法を用いて勾配天井の釘ピッチ、タルキの断面及びピッチを決定した。外壁には周囲の公園との景観を考えウエスタンレッドシダー板張り(林友ハウス工業)、一部を白洲そとん壁(高千穂)にした。