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2014年12月13日


日刊木材新聞にホームズ君「耐震診断Pro」の保有水平耐力計算オプションに関する記事が掲載されました

2014年12月13日 日刊木材新聞(1面)
保有水平耐力計算オプションを開発
大橋東京都市大教授の指導受け インテグラル(つくば市)

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 インテグラル(茨城県つくば市、柳澤泰男社長)は、大橋好光東京都市大学教授の指導の下「ホームズ君・耐震診断プロ」の保有水平耐力計算オプションを開発し、発売した。 日本建築防災協会の精密診断法2「保有水平耐力計算」による方法のうち、層の荷重変形関係に基づいて保有水平耐力を求める方法を取ったソフトは初めて。 非住宅木造建築物の大スパン、高い階高にも対応できる。

 同社は木造住宅の構造計算や省エネ関係のソフトなどを開発、販売しており、「ホームズ君構造EX」は日本住宅・木材技術センターの電算プログラム認定を取得している。 住宅性能診断士ホームズ君・耐震診断プロは、「12年度版木造住宅の耐震診断と補強方法」(建防協)に準拠し、木造住宅耐震診断プログラム評価も受けている。 今回開発された保有水平耐力オプションは、非住宅の学校、保育園、集会所などに対応できるもので、階数は3階、階高最大5メートルまでを対象とする。 建防協の精密診断法2により、層の荷重変形に基づき、保有水平耐力を求める方法の剛床ルートと柔床ルートのいずれにも許容応力度計算による水平構面の検定を行うことで対応している。

 東京都市大学の大橋教授の指導を受けて、高さの補正、壁と開口壁、柱の評価の仕方、接合部の低減係数などの評価の仕方を開発した。 対象は木造軸組工法と伝統構法。 保有水平耐力オプションは建防協の木造住宅耐震診断プログラム評価の対象外となる。

 同社では、13年11月の耐震改修促進法の改正で耐震診断の実施、報告が義務付けられている大規模な建築物や非住宅木造建築物の耐震診断に活用できるものとしている。
 また、リアルタイムQ図を使い、耐震補強する場所を検討しやすいように工夫している。

 来年1月27日には大橋教授を招いて、「非住宅木造建築の耐震診断」をテーマにしたセミナーを東京・秋葉原で開催する予定だ。