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2017年3月7日


日刊木材新聞に「構造EX」に関する記事が掲載されました

2017年3月7日 日刊木材新聞(5面) 簡単に倒壊シミュレーション ウォールスタットと連携 インテグラル(茨城県つくば市、柳澤泰男社長)は、構造計算ソフト「構造EXホームズ君」に国土技術政策総合研究所の中川貴文主任研究官が開発した木造住宅の倒壊シミュレーションソフト「ウォールスタット」との連携機能を追加し、3月中旬にリリースする。2月28日には東京都内で中川氏を迎えて「熊本地震から学ぶ~これからの木構造と耐震性能の見える化」をテーマにフォーラムを開いた。 フォーラムでは中川氏が、木造住宅の地震時の損傷状況や倒壊過程をシミュレーションできるウォールスタットの開発について説明した。このソフトは個別要素法を基本理論とし、解析結果と振動台実験の結果を比較して精度検証を行ってきた。 初期はシミュレーションソフトへの入力に手間が掛かっていたが、CEDXMによるファイル読み込み機能を使い、プレカットCADのデータを使って入力できるようになり利便性が向上した。ただ、構造面については開口部などはまだデータ連携ができていない。今後はマウスに対応したインターフェースでさらに入力が簡単になるという。 現在は国総研のホームページで無償で公開している。今後はマニュアル・サポート体制の充実や簡易な入力方法、計算の高速化、既存木造住宅の耐震診断への応用、限界耐力計算への応用などを進めていく考えを示した。 また、熊本地震での被害をウォールスタットを使って検証した結果を紹介した。 インテグラルでは構造EXホームズ君の機能にウォールスタットモードを搭載し、個別の地震波を使ってシミュレーションできるようにする。また、3月に改訂される住木センターの「木造軸組住宅の許容応力度設計」(グレー本)への対応も予定している。