つくば木造・木質化エコプロジェクト

建物外観イメージ

テーマ

木造の軸組構法住宅で用いられている技術・部材を応用し、大空間を確保しながらも、高い耐震性と省エネルギー性に優れた環境共生型の中規模建築物を住宅建築同等のコスト・工期で実現。

背景

●公共建築物木材利用促進法(国土交通省、農林水産省)
●地球温暖化対策への取り組み ~つくば環境スタイル~(つくば市)

建物概要

  • 建物名:株式会社インテグラル 開発センター
周辺図
航空写真
  • 構造:
    • 木造3階建て軸組構法
    • 許容応力度計算により検討
  • 仕様:
    • (屋根):ガルバリウム鋼板
    • (外壁):1,2階…板張り(レッドシダー)
      3階…シラス壁
    • ( 梁 ):中断面集成材
  • 設計:「ホームズ君 構造EX」を使用
    • 平面計画
    • 基準法構造チェック
    • 許容応力度計算
  • 性能:
    • 耐震等級2
    • 省エネ等級4(CASBEE Sランク相当)
    • 劣化対策等級3
    • 維持管理対策等級3
  • 工期:5ヶ月

コンセプト

隣接する公園とのデザイン的な連続性や公園利用者に圧迫感を与えないようにデザイン・色彩・高さ・配置に配慮。

外観イメージ

各部詳細_外部

各部詳細_内部

木造化・木質化(木材利用の促進)

木造化
従来3階建てオフィスは、大半が鉄骨造・RC造であったが、木造で実現する。
木質化
環境共生を目指し、内外装共に極力木質化する。
外壁は、70%以上をレッドシダーによる木質化。内装では、室内の梁を現しとし、床は全面フローリング、壁は板張り、階段も木質化、エントランス他で木質建具を採用する。また、地域材である茨城県産の杉を一部用いる。
住宅用技術の応用
通常のプレカット工場で対応可能な範囲の中断面集成材のみで設計し、住宅並みのコスト・工期を実現する。断面欠損を抑えるために、梁・柱接合部については、金物工法を採用する。
耐震性の高い大空間を実現
梁や柱の架構を詳細に検討し、開放的な大空間を確保しながらも、優れた耐震性(耐震等級2相当)を実現する。
 
※次のページで、東京大学大学院農学生命科学研究科木質材料学研究室の稲山正弘教授からのコメント等を紹介しています。
新・開発センター 完成見学会開催(9/16,17)

省エネ設計,省CO2設計(次世代省エネ基準)

シミュレーション図

・省エネ等級4(熱損失係数Q値 1.91W/㎡)
・外断熱による高気密・高断熱
・CASBEE Sランク相当
・片流れの大きな庇による夏期日射遮蔽
・断熱Low-E複層ガラスの採用
・自然風、自然光の利用
・南側大開口による日射取得および蓄熱
・節水型トイレ、洗面
・高効率ガス給湯器(エコジョーズ )
・太陽電池パネルの設置(3kWh)

啓蒙活動

  • インテグラルのソフトユーザーへのセミナー会場として活用することにより、多くの建築技術者への公開および、技術の普及につなげる。
  • 先導的モデルオフィスとなるよう、技術情報等をパンフレット等にまとめ、広く公開する。
  • 構造については常時微動計測システムを用い、省エネについては温度計測診断システムや電力量計測システムを用いて、分析・評価を行う。
  • 駅前、公園隣接という立地を利用し、来訪者へ木造建築・木質化、エコへの取り組みをアピール。

床下空調システム+サーバ排気熱利用

空調システム図

1階執務スペースを床下空調システムとし、エアコンの吹き出しをダクトで床下に運び、床に空いたスリットから吹き出しをします。基礎スラブを蓄熱材として利用することで、効率的な空調システムを実現。

温湿度・電力量の "見える化"

スマートワトソン君

自社開発の省エネ健康環境モニタリングシステム「スマートワトソン君」を設置し、部屋ごとの温湿度、消費電力量の多い空調設備機器等の消費電力をPCやスマートフォン、タブレット端末からリアルタイムに監視。

※次のページで、実際の取り組みを紹介しています。
「スマートワトソン君」で3次元温度測定-室内の温度のムラを見える化

許容応力度計算による3階建て木造オフィス

3Dモデル

可変性の確保
耐力壁を極力外周部に配置して間仕切りの変更を容易に
3階水平構面の検討
3階の勾配天井・長スパンの実現のため、面材詳細計算法により高耐力の水平構面を設計
※次のページで、実例として紹介しています。
ホームズ君「構造EX」面材詳細計算法の実例紹介
意匠・構造設計のシームレス化と工期短縮
ホームズ君「構造EX」により意匠・構造を並行して設計し、設計工期を通常の1/5程度に短縮
中断面での長スパン
柱の削減や架構の工夫による鉛直荷重の分散により、中断面での長スパンの実現
ハイブリッド金物工法(=金物工法+在来工法)
金物工法により仕口の断面欠損を極力低減し、在来工法(ホールダウン金物)の併用によるコストダウンを行った

プロジェクト体制

プロジェクト体制

お問合せ

株式会社インテグラル
つくば木造・木質化エコプロジェクト担当
TEL:029-850-3331 FAX:029-850-3334

関連情報

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[プレスリリース] インテグラル 新・開発センター開設のお知らせ