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2019年3月13日


日刊木材新聞に「ホームズ君特別セミナー」に関する記事が掲載されました

2019年3月13日 日刊木材新聞(5面) 木造住宅の耐震性向上へ 建築基準法の課題を示す インテグラル・特別セミナー インテグラル(茨城県つくば市、柳澤泰男社長)は7日、東京都内で「震度7に負けないための”これからの木構造”」をテーマに特別セミナーを開き、約140人が参加した。 セミナーでは、大橋好光東京都市大学教授がこれまでの大地震と木造住宅の耐震性、建築基準法の改正などの関係を解説した。 そのうえで、木造住宅の耐震性能を上げていくには壁量を増やすこと、面材耐力壁の釘ピッチを狭めていくことが重要とし、大きなコスト上昇なしで耐震等級3を実現できるとした。また、木造は軽量のため耐震性能を上げていくことができ、耐震等級4、5などより高いレベルを目指すべきとの持論を展開した(現行の性能表示制度では耐震等級は3まで)。 神崎哲弁護士(神崎法律事務所)は、昨年日弁連で提起した「4号特例の廃止」について、建築基準法の矛盾を指摘した。4号建築物は構造審査を省略できる特例があり、仕様規定が構造計算を行った場合よりも甘く、木造住宅の耐震性能を確保するうえで問題になっていることを指摘。耐震偽装で建築確認を厳格化したことで建築が滞り、景気の悪化につながったため、行政は4号特例廃止には慎重になっていることを批判した。そのうえで、4号建築物にも構造計算を義務化する、仕様規定をより厳しくし、構造計算を行った場合との整合性が取れるようにする、構造審査の省略を撤廃するなどの案を示した。 柳澤社長は、性能評価基準の仕様規定の耐震性能と許容応力度計算を行った場合の耐震性の違いを説明。許容応力度計算を行い、より高いレベルの耐震性を実現することを提案した。