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2019年8月6日


日刊木材新聞に「構造EX」ウォールスタット連携オプション関連の記事が掲載されました

2019年8月6日 日刊木材新聞(8面) ウォールスタットオプションで対応 制震シミュレーションをホームズ君構造EXで 日軽金アクト  日軽金アクト(東京都、伊藤嘉昭社長)は、木造軸組工法用制震ブレース「ブレースリー」の制震性能を耐震シミュレーションソフトのウォールスタットでシミュレーションできるようにインテグラル(茨城県つくば市、柳澤泰男社長)にデータを提供。構造ソフト「ホームズ君構造EX」のウォールスタット連携オプションで連動するようにアドインプログラムを開発した。このソフトを追加インストールすることで制震ダンパーの機能をシミュレーションで評価でき、ブレースリーの配置箇所、本数なども最適化することができる。  同社は日本軽金属グループで、アルミ製品として新幹線車体やトラックアオリなどを製作している。  2016年から制震ダンパーの制作を始め、施工性、コストなどを改良した現在のブレースリーは18年に発売。制震ダンバーでも壁倍率2.3~2.4倍(柱105ミリ角、土台付き)、同2.4倍(柱105㎜角、床合板仕様)などを取得している。  ブレースリーは、オールアルミ製。1本11キロと軽量で施工性に優れているため、新築住宅での採用が増えている。これまではエクセルベースの簡易計算で設置本数などを計算していた。しかし、中川貴文京都大学准教授の開発したウォールスタットで制震ダンパーを装着した際のシミュレーションが可能になったことで、インテグラルに3坪タイプの実大モデルの実験データに基づくデータを提供。ウォールスタット連携が可能なホームズ君構造EXのオプションがインストールされているパソコンに「ブレースリー アドインプログラム」を追加でインストールすると、構造EXのなかにブレースリーのデータが登録された状態になり、ウォールスタットでも使用できるようになる。  当面は阪神大震災のJMA神戸波の1.25倍の強さでシミュレーションなどを行った動画を公開するなど、その性能をアピールするとともにブレースリーを組み込んだ壁での実大実験などでデータを取得。今年度中には30坪規模の実大住宅で振動台実験も行い性能を検証する計画だ。  オールアルミのため経年劣化の心配がないうえ、壁倍率を取得していること、筋違と同様の施工方法で施工できることなど施工性が評価され、採用が増えている。  今後は120ミリ角柱での壁倍率取得や2×4工法に対応した製品開発なども進め、年間2000棟分の販売を目標に営業活動を行っている。