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2023年2月10日


日刊木材新聞に「ホームズ君 構造EX」に関する記事が掲載されました

「ZEH水準の屋根」の計算を前倒しで導入

アーキCADとのBIM連携も盛込む

2023年2月10日(金)日刊木材新聞(1面)

インテグラル(茨城県つくば市、藤間明美社長)は、2025年に改正が予定されているZEH対応の壁量計算既定の導入に向けて、今月中に前倒しして構造ソフトをバージョンアップする。
同社の構造計算ソフト「ホームズ君 構造EX」のVer4.02で改正案に基づく計算ができるようにする。同社は「国も25年を待たずに、早期に検討できるように求めている。施行前に計算した案件が完成した時点で既存不適格になってはいけないと早期に対応した」と話している。
同社は「脱炭素社会に資する建築物の省エネルギー性能の向上に資する法律の一部を改正する法律」により、4号特例の縮小、ZEH水準壁量対応(壁量計算、柱小径、柱細長比など)で、追加される屋根の重さについて「ZEH水準の場合」(22年10月案)の係数を用いて、判定を行えるようにする。
長期優良住宅の耐震等級についても同様に、現行の案に基づき計算できるよう改定する。
柱小径、細長比は現在のバージョンにも盛り込まれているが、基準法のタブ内にボタンを設け、分かりやすくする。
また、構造EXは、オートデスクのBIMソフト「レビット」との連携に続いて、グラフィソフトジャパンの「Archicad」との連携も開始する。BIMで作成したデータを構造EXに取り込み構造計算などができるようになる。
今回の構造EXのバージョンアップには独立基礎の構造計算、袖壁下の基礎の構造計算、建築基準法の風速に即した小屋組み接合部のチェックなどの内容も盛り込む。15日にリリースする。
ZEH水準の場合を現行の軽い屋根と比べて計算した事例では、必要壁量が41%も増えたケースもある。今後、新設される早見表では壁量はそこまで増えない見通しだが、今回のバージョンアップには盛り込まれていない。
藤間社長は「今回の改正に当たり、許容応力度計算を行えば46条の仕様規定の制約は受けないようになり、許容応力度計算を行うケースが増えるだろう」と話している。