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2021年4月6日


日刊木材新聞に「構造EX」に関する記事が掲載されました

2021年04月06日 日刊木材新聞(6面) 拡張連続梁方式で過剰な配筋抑制 効率的な設計で施工も合理化  インテグラル(茨城県つくば市、柳澤泰男社長)は、構造計算ソフト「構造EX(ホームズ君)」の基礎構造計算オプションを2020年10月にバージョンアップした。  基礎の「拡張連続梁方式」は日本住宅・木材技術センターの認証対象になる。また、基礎にかかる応力の小さいところを狙って人通口を配置することで、人通口の配筋を抑制できることなどから、設計事務所やビルダーなどで使用が増えている。  同社では、拡張連続梁方式で起訴の構造計算を行うことで効率的な計算が可能。従来の方式だと基礎梁の高さを抑制することで基礎梁の応力を一律に増すことで配筋が過剰になるケースもあったが、実際の応力に応じた配筋が可能な構造計算ができる。  構造設計者の山辺豊彦山辺構造設計事務所代表の監修を受け、山辺氏を講師に講習会も開催してきた。  グレー本方式に比べて、人通口の配筋が適正化でき、施工性も向上し、基礎に基礎梁を設けるとの考え方も浸透してきて、「以前より抵抗なく地中梁を設けた設計をされているように感じる」(同社)。  基礎の構造計算そのものへ取り組むケースが、長期優良住宅への取り組みをきっかけに増えており、「スパン表か構造計算など根拠が求められている」(同社)という。  実際には住宅だけでなく、施設系の非住宅木造でも使われるケースが多く、今年1月から図面分割印刷機能を追加した。  2月にユーザーにアンケートを実施。改善要望を受け、5月には梁せい自動算定値のロック機能や、基礎配筋の自動算定値のロック機能を追加する。設計変更があった場合、梁せいや基礎配筋が自動で変化していたのを、どこがどう変わったかを分かりやすく示す機能だ。  梁せい設計時も設計者が考える安全率を設定可能にすることで、「10%程度の安全率を見る」などの対応がしやすくなる。