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2010年8月24日


建築知識2010年9月号「ピカイチ!メーカーの主張」に、 株式会社インテグラル代表取締役柳澤泰男が取り上げられました。

「ホームズ君構造EXで許容応力度を身近に」

建築知識2010年9月号「ピカイチ!メーカーの主張」より

建築知識2010年9月号「ピカイチ!メーカーの主張」インテグラル(茨城県つくば市)は、システ厶インテグレーションからソフト開発、Webシステ厶まで幅広く展開するソフトメーカー。同社はこの7月、ベストセラー構造ソフト「ホームズ君構造EX」の新製品、「許容応力度オプション」を発表した。
「これは3階建て(2階建て)木造軸組住宅の、許容応力度計算を可能にするソフトです。自動で伏図を生成し、許容応力度計算(ルート1、ルート2)を行 うのはもちろん、任意に設定した断面・スパン・接合部仕様などを自動チェック(検定NGチェック)し、構造計算書を作成します」。そう語るのは社長の柳澤 泰男氏。従来、許容応力度計算は難解とされ、一般の工務店ではほとんどニーズがなかったが、いまや流れが変わったと同氏は言う。

新たな他社差別化ポイント

「住宅性能表示や長期優良住宅の普及とともに、木造住宅の性能は大幅に向上しました」と柳澤氏が語るように、壁 量計算や4分割法、N値計算から、仕様規定をもとにした耐震等級2以上や省エネ等級4は、もはや各社の標準仕様になってきている。このことは工務店にとっ て自社の技術的な優位性を示しにくくなることを意味する。
「その意味で、まだ多くの工務店が未対応の許容応力度計算は、文字どおり一歩先を行く設計手法。確実に他社との差別化ができます」。実際、木造3階建て 住宅には都市部の新たな住宅需要が期待できる。また、2階建てでも許容応力度計算なら大スパンなど設計自由度が高まるうえに、より正確に建物の安全性を確 認できる。しかも部材を正しく評価することで、コスト削減にもつながるのだ。
「さらに本年5月公布の『公共建築物木材利用促進法』により、低層の公共建築物は原則木造となり、ここにも非住宅木造建築の新しい需要が生まれます。設計者が許容応力度計算をマスターしておけば、こうした新しい市場への参入の布石となり得ます」。

より安全で自由な木造建築を

では、この「ホームズ君構造EX許容応力度オプション」は、どのような特徴をもつソフトなのだろうか。
「他製品との大きな違いは、構造設計の初心者も扱えるソフトを目指したこと。他製品は構造設計者向けが多いなか、本製品は構造設計者以外の方でも使いなが ら構造設計を学べる優良なソフトです」。事実、本製品は極めて直感的な操作性を備え、しかも用語、設計内容、ポイントなどのあらゆる要素にきめ細かな解説 が付く。検定NGチェックや自動伏図作成機能などの便利機能とともに、初心者でも容易に使いながら学べるよう配慮されているのだ。
また、「木造軸組工法住宅の許容応力度設計[※]」に完全準拠し、即座にその記述を確認できる参照機能や、ヘルプ機能も搭載。さらにはスキップフロアや、斜め壁や間崩れ、登り梁、母屋下りにも対応するなど、適用範囲の幅広さでも群を抜いている。
「導入後は“安心フォーラム”により徹底したサポートを提供します。通常のサポートはもちろん、各種セミナーや動画配信など、初心者の視点に立ちきめ細かく支援します。これを機会に、多くの方により安全で自由な木造建築に挑んでほしいですね!」

※(財)日本住宅・木材技術センター刊、2008 年度版