2015年3月12日 日刊木材新聞(4面)
ホームズ君構造EX 省エネオプション開発
電算プログラム認定を申請
インテグラル(茨城県つくば市、柳澤泰男社長)は、構造ソフトの「住宅性能診断士ホームズ君構造EX」の省エネオプションを開発し、日本住宅・木材技術センターが新たに設けた電算プログラム認定の外皮省エネ計算の分野で認定申請を行っている。
これによりCADによる平面図などから3D化して、外皮計算が自動でできるようになり、電算プログラム認定を取得することで審査機関への提出書類も簡略化できる。同社では審査機関と協議を行い、申請手数料の割引制度の構築も目指している。
ホームズ君構造EXは、構造CADとしての機能のほか、13年省エネ基準に対応した省エネオプションも開発、外皮計算は平面図と屋根伏図から軒の位置なども自動計算して日射侵入量などの計算も簡単にできる。
また、1次エネルギー消費量の計算も建築研究所の評価プログラムと連動してできるだけでなく、熱源ごとに光熱費を求めて月別に金額で提示でき、性能差を光熱費で分かりやすく説明するツールとしても使える。外皮性能を3DのCGでカラーで表示し、断熱性能を視覚的にもイメージしやすくしている。
申請書類も6ページにまとめ、ソフトの認定範囲や根拠、断熱等性能等級を評価員に分かりやすい書式でまとめ、評価機関との申請料の割引交渉も進めていく。
電算プログラム認定を受けることで、住木センターの木造住宅合理化システム認定の長期性能タイプで耐震性だけでなく、省エネ性能も今後、評価される可能性もある。