株式会社インテグラル(茨城県つくば市学園南2-7 代表取締役社長 藤間明美 以下、インテグラル)は、住まい手である施主向けにホームズ君『マイホーム断熱診断』を2023年1月5日に公開しました。
日本の既存住宅の断熱性能は世界的にみると低く、2025年に義務化される省エネ基準レベルを満たしているものは全体の10%程度※1と極めて低い状況です。さらに、昨今の温暖化、脱炭素、エネルギー高騰などさまざまな観点からも、早急な断熱化が求められているところです。
そこで、インテグラルでは、現状のわが家の断熱性能を施主が自ら知ることができる無料ツール『マイホーム断熱診断』を公開することとしました。パソコンやタブレット等でわが家の建築地や竣工年、窓ガラスの仕様などの簡単な質問に答えるだけで、断熱性能を診断することができます。
断熱性能の診断結果は、3つの観点から示されます。
- ①断熱等級、UA値(外皮平均熱貫流率)
- ②建物からの熱の逃げやすさ
- ③冬の夜間の温度の下がり方
マイホームの性能が断熱等級(等級1~7)のどのレベルなのかを示します。
また、UA値(外皮平均熱貫流率)を示します。UA値は値が大きいほど、外部に熱が逃げやすく、断熱性能が低いといえます※2。
4つの各部位(窓、天井、外壁、床)から逃げる熱量(熱損失量)を示します。
熱の逃げる量(熱損失量)が大きいほど、断熱性能が低いといえます。
また、どの部位が断熱性能上の弱点になっているか一目でわかります。
冬の夜20℃設定で暖房し、夜12時に暖房を切った時、朝6時までの室温の下がり方を示します。何℃ぐらいまで室温が下がるのかがわかります。また、室温が下がりやすい、すなわち、グラフの勾配が大きいほど、断熱性能が低いといえます。これにより住宅の快適性や健康への影響(ヒートショック等)を予想できます。
さらに、最新の高断熱化住宅の性能と比較して、差異を知ることもできます。差異は一般的な断熱材(グラスウール)の仕様(厚み)の違いで具体的に確認できるようになっています。
この『マイホーム断熱診断』を施主自身が行うことで、高断熱化住宅への理解がすすみ、断熱リフォームの意識が高まることを期待します。
また、一方で、高断熱化住宅や断熱リフォームにこれから取り組む予定の事業者の方々にとっても、参考になる身近な簡易ツールになればと考えています。
インテグラルは、『日本の木造住宅をもっと強く!もっと暖かく!』プロジェクトを推進しています。2004年には『マイホーム耐震診断』を無料公開し、耐震化促進に貢献しました。また、2017年に無料配布を始めた『日当り君』の累積ダウンロード件数は毎年増え続け、累積約15,000件となり、日当りを考慮した設計の重要性を広めてきました。施主と事業者である専門家が断熱リフォームに関心を強め、良質な住宅設計がなされるよう、『マイホーム断熱診断』においても同様に推進していまいります。
■本件に関してのお問合わせは、下記までお願いします。
株式会社インテグラル 執行役員 木村良行
茨城県つくば市学園南2-7 TEL:029-850-3331 FAX:029-850-3334
URL:https://www.integral.co.jp/ E-MAIL:info@integral.co.jp
■ホームズ君『マイホーム断熱診断』
URL:https://www.homeskun.com/products/myhomedannetsu/