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2012年4月27日


「住宅・建築物省CO2先導事業」平成23年度分の実施報告

平成23年度分の「住宅・建築物省CO2先導事業」が完了しました。 本事業は平成22年度第1回「住宅・建築物省CO2先導事業」において、インテグラルがTOKYO良質エコリフォームクラブと共同提案を行なった「住宅断熱改修によるCO2削減量の見える化と証書化を目指す社会実験」が採択されたもので今年度で2年目となります。 http://jutaku.homeskun.com/syouene/co2project/co2project.html 今年度は、13の物件が対象となり、すべての物件において無事、CO2削減量の見える化と証書化を行なう事が出来ました。 CO2削減量の見える化と証書化には、ホームズ君「省エネ診断」と、「省エネ計測診断システム」を用いています。 どちらも建物の省エネ性能を診断するシステムですが、それぞれ以下のような特徴があります。 —————————————————————————————————————————–  ■「省エネ診断」   建物仕様(断熱材や開口部の仕様など)と平面プランから理論Q値を   計算で求める。  ■「省エネ計測診断システム」   実際に建物の温度を計測し、その計測結果を専用のシステムで解析し、   推定Q値を求める。 —————————————————————————————————————————– 二つのシステムを使用することで、より信頼性の高い診断を行なう事が可能となっています。 下の図は今年度、実施した物件の結果です。 —————————————————————————————————————————–  ■Q値(熱損失係数[W/m2K])とは   建物内外の温度差が1℃の状態で、1時間に床面積1平米当たりに、   建物内部から外部へ移動する熱量をあらわしています。   この値が小さいほど、熱が逃げにくいので省エネ性能が良いといえます。 —————————————————————————————————————————– リフォーム前とリフォーム後では、理論Q値と推定Q値が大きく改善されて(値が小さくなっている)いますので、リフォームによって、省エネ性能が上がっていることが読み取れます。 今後、住宅における省エネ性能は今以上に求められると思いますので、「住宅・建築物省CO2先導事業」を通してより使いやすいシステムを開発していきたいと思います。