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2012年11月16日


2012.11.16 ジャパンホームショー2012 建築知識 実務セミナー

2012年11月16日、昨年に引き続き、ジャパンホームショー内の建築知識 実務セミナーにて、弊社代表取締役 柳澤が講演を行いました。 セミナータイトルは『1時間で分かる!大きく変わる耐震診断&省エネ基準』です。 11時開始という早い時間にもかかわらず、今年も沢山の方にご参加いただき、ほぼ満席でした。 ■大きく変わる耐震診断 2012年6月、一般財団法人日本建築防災協会の「木造住宅の耐震診断と補強方法」が8年ぶりに改訂されました。 本セミナーでは、注目が集まる2012年改訂版にまつわる、下記の内容をご説明しました。
  • 2004年版と2012年改訂版の変更点
  • 一般診断と精密診断の違いについて
  • 実物件の評点を用いた、新旧評点の傾向と分析
今回の改訂では、これまで問題視されていた、一般診断が精密診断よりも評点が大きく出てしまうケースが多いという点が解消されている所がポイントとなります。 しかし、あくまでも一般診断は概算の診断なので、その後の補強設計までをはじめから視野に入れるなら、詳細な診断が行える「精密診断」で診断する必要性をご説明しました。 ■大きく変わる省エネ基準 東日本大震災の影響もあり、より一層省エネ化の必要性が高まってきています。 新たな住宅における省エネ性能のものさしとして、これまでの次世代省エネ基準(省エネルギー対策等級4:Q値・μ値)で示されてきた外皮性能だけでなく、一次エネルギー消費量基準値を設けて評価する基準が検討されています。 また2012年12月から低炭素建物認定制度が施行されます。 省エネ新基準よりも一次エネルギー消費量をさらに10%削減するなどの要件をクリアすることで、低炭素化を推進することを目的としています。税制優遇などのメリットが後押しとなればいいですね。 いずれも、2020年の省エネ基準適合義務化の実現に向けて国が打ち出している施策です。消費者が省エネ・低炭素化の重要性を理解し、工務店や設計者がそれに対応できる技術を身につけることが必要です。 インテグラルもホームズ君シリーズや今回のセミナーのような機会を通して、その一助となるよう努めていきたいと思います。