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2014年2月3日


エネマネハウス2014が開催されました

エネマネハウス2014とは、経済産業省 資源エネルギー庁の事業の一環として、大学と企業が連携し“2030年の家”をテーマに先進的な技術や新たな住まい方を提案するコンテストが東京 東雲で行われています。このコンテストはモデルハウス5棟を建築し、アメリカやヨーロッパで行われているソーラー・デカスロン(十種競技)を手本に、エネルギー収支だけでなく快適性なども含めて評価、順位が決まります。 今年が初めての開催となり、東京ビッグサイト東雲臨時駐車場が会場となり、慶應義塾大学、芝浦工業大学、千葉大学、東京大学、早稲田大学の5大学が参加されました。 http://www.low-cf.jp/enemane.html

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エネマネハウス2014では、各物件に対し、審査員による評価(200点)測定結果による評価(100点)の総合評価で順位が決定します。 【審査員による評価】
  • コンセプト、アイディア
  • 技術
  • 実行力
  • 省エネルギー効果
  • 教育、啓発効果
  • 将来的な普及、展開
【測定結果による評価】
  • エネルギー消費量
  • 発電量
  • 日負荷率
  • 温熱環境(温度)
  • 温熱環境(湿度)
  • 空気環境(CO2濃度)
  • 光環境(昼光率)
  • 音環境(内外音圧レベル差)
インテグラルでは、室内環境に関する(温度、湿度、CO2濃度、昼光率)について担当し、3日間連続で72時間の計測を行いました。 各大学ともに、室内環境は申し分ないほど、高性能な物件を設計・実現されていました。 外気温が0℃近くまで下がっている状態でも、全ての大学が無暖房もしくは最低限の暖房で室内温度を20℃前後にキープしていることには本当に驚きました。 計測の最中に、参加されている先生や学生たちにお話しを伺うと、クアトロ(4重)サッシや、高気密・高断熱住宅にした上でダブルスキンにしたり、その部分の床に蓄熱材をプラスするなど、それぞれの知識や技術を詰め込んだ設計となっているようでした。なかには「まだ名前の付いていない研究段階の設備なんです」との声もありました。 もちろん、各大学が本気で取り組んでいる物件の計測をする訳ですから、より正確に、より公正に計測を行うため、全力を尽くしてきました。

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最優秀賞には東京大学が、来場者投票では芝浦工業大学が選ばれました。

P1220414 P1220393 東京大学の物件で特に目を引いた設備は、南面に配置した可動式の太陽光パネルです。 季節や時間に応じて角度を変更することで、最大限の発電力が期待できるそうです。

 

P1220488 P1220508 芝浦工業大学の物件は格子状に組まれた片流れ屋根が特徴的でした。 室内はスギの無垢材の床など、木質感のある優しい印象の住宅でした。

  今回、エネマネハウス2014に関わることで、ゼロエネルギーハウスの実現性、より健康を意識した住宅の重要性など、色々と考える機会になりました。 ゼロエネルギーハウスや健康的な住宅を実現するためには、室内環境や消費電力量の見える化は必須となる技術です。すまいの断熱性能診断サービスのモニター(http://www.watsonkun.jp/v3monitor.html)を募集していますので、室内環境の見える化を体験してみませんか?